SKITとは †
SKITは「SKetch Input Tracer」の略称です。(とりあえずデモビデオという方はこちらへどうぞ)
SKITは、既に実用的に用いられている様々なCADや3Dモデラなどの図形入力アプリケーションに手書き図形認識機能を手軽に付加できるようにするため、FSCIエンジンをフロントエンドプロセッサ化したものです。
SKITはバックグラウンドサービスとして常駐し、 アプリケーション側からSKIT対応インタフェースモジュールを通じて接続要求を受ける とただちにそのアプリケーションに対して手書き図形認識サービスを開始し、直感的な手書き図形入力を可能にします。 もちろん、SKITサービスをOFFにすれば アプリケーション固有の充実した機能も全てそのまま利用することができます。
アプリケーションをSKITに対応させるためには、 一定のプロトコルに従ったインタフェースモジュールをアプリケーション毎に 開発する必要がありますが、 これは数百行程度の簡単なコードで実装できます。
SKITの動作イメージ †
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- ユーザが手書き入力モードをONにする。
- SKITはアプリケーションの作図ウィンドウの上にFSCI用のスクリーンを被せる。
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- ユーザが手書きで曲線を入力する。
- SKITは描かれた曲線をFSCIによって幾何曲線に認識する。
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- ユーザが手書き入力モードをOFFにする。
- SKITは幾何曲線をアプリケーションに渡す。
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- ユーザがアプリケーション固有の操作をする。
- SKITはバックグラウンドで待機している。
SKITと実用図形入力アプリケーションの連携例 †
SKITと3次元CGアプリShadeとの連携 †
SKITとベクタイメージ編集アプリIllustratorとの連携 †
SKITと画像編集アプリPhotoshopとの連携(Mouse Move Eventを利用) †
SKITが次々と異なるアプリケーションと連携する様子 †
SKITはフロントエンドプロセッサ(FEP)ですが、普段は裏でひっそりと動いています。そして、SKIT対応アプリケーション利用時にユーザがSKITをONにすると、SKITがフロントエンドにしゃしゃり出て来て、そのアプリケーションに対する手書き図形認識サービスを開始します。普通、我々はあるアプリケーションソフトに日本語を入力しようとするときに「かな漢字変換FEP」をONにして入力しますが、ちょうどそんな感じで、手書き図形入力をしたいときにSKITをONにして様々なアプリケーションソフトに図形を入力できます。
参考 †
- SKITデモビデオ(第119回ヒューマンインタフェース研究会)
- SKITデモビデオ(インタラクション2006)
- SKITデモビデオ(インタラクション2005)
- 書描の弁別(第119回ヒューマンインタフェース研究会)